洗濯物のイヤなニオイ
家庭洗濯の記事になります。
洗濯後も臭うカビの臭い。雨の多い時期などの湿気や、室内干しなどでの乾燥不良などが大きな要因になります。
原因や対処方法を記事にしてみました。
①すすぎ不足による洗剤や汚れの残留
②洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎている
③洗剤や柔軟剤を入れすぎている
①すすぎ不足による洗剤や汚れの残留
2層式の洗濯機(洗い層と脱液層が分かれている)の時代では洗濯機の前に張り付いて注水しながら濯ぎ作業を行い、洗濯物や濯ぎ水を触って洗剤の残留を確認していました。しかし現代ではオートが主流です。洗濯物を入れて洗剤、柔軟剤をセットしスイッチを押すだけ。出てきた洗濯物を触っても濯ぎ不足に気づかず干してしまいます。洗剤がよく濯ぎきれていない洗濯物は「ぬめりけ」があり生地の目が詰まった状態ですので当然乾きにくくなっています。節水機能などもありますが、最近の洗濯機は濯ぎ時の水は少なめで回数も少なく設定されています。特に多湿の時期だけでもしっかり濯ぐイメージをもちオートコース以外の設定ができるなら、水を多めにして濯ぎ回数も多くしてみて下さい。
②洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎている
洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎると、しっかりと濯ぐことができないだけでなく、汚れ落ちも悪くなります。
汚れが全体に移るだけということにもなりかねません。洗濯物の量は、洗濯機層の半量くらいがベストです。半量にすると洗濯回数も増えて時間も掛かりますが、これは洗浄効果の違いが顕著に現れますので一番試して欲しい方法です。この多湿の汗をたくさんかいてしまう時期だけでもお試し下さい。
③洗剤や柔軟剤を入れすぎている
①と関わりがある③です。洗剤を多く入れると汚れがよく落ちる、柔軟剤を沢山入れるとより柔らかく仕上がる、またはより柔軟剤の匂いがよくなるという考えは間違いです。科学的にも一定の水量と効果の出る溶剤の分量というのは決まっていて、必要以上に溶剤を入れても効果は上がりません。洗剤や柔軟剤が残留して生地が目詰まりを起こし乾燥不良を起こしやすくなり①の原因にもなります。
洗剤の界面活性剤は汚れを生地から分離しやすくして分離後も水溶液中で洗濯物に再度付着しないようにするためのもの。洗剤が不要な汚れにはあまり必要のないもので、実は洗剤を使うと生地はふやけ易くなるので、服を永く大切にするなら、洗剤を使わない方がよかったりします。洗剤の量は記載されている用量より少なめでいいと思います。ジェルボールなる洗剤もありますが、分量を調整できないものはあまりお勧めましません。私は家庭洗濯では濯ぎに力をいれると乾燥不良を改善でき、カビ臭さの解消に繋がると思います。
店頭でもご家庭のお洗濯に関するご相談承ります。