摩擦による白化現象 その2 (テンセルインナー)
以前に摩擦による白化現象について、このカテゴリで記事を紹介しました。以前の記事はこちら
以前の記事で紹介した品物の素材はシルクでしたが、記事中に指定外繊維(テンセル)も白化の危険性があると記述していました。
当店でもテンセルによる白化の相談品を受け付けましたので再度紹介します。
コーヒーをこぼされて急いで拭き取ったものです。
今回は画像がわかりずらいので、処置前と処置後の画像を並べています。
処置前 処置後
クリックで画像を拡大できます
処置前(左)擦ってしまったため、繊維が毛羽立ちアタリが白く見えます。
処置後(右)しみではありませんので、しみ抜きはしてません。毛羽立ち部分をカットしたのみです。
本当はこのあと同系色の色をかければ、まったくわからなくなります。
白化現象のメカニズムなんですが、前回も記述しましたが摩擦に非常に弱いということです。
あと比較的濃色の品物のみ事象が表面化する(白物は白化していてもわかりません)ということです。
シルクもですが、この指定外繊維(テンセル)も高額なので、白化すると非常に残念です。